経営者のストレスで会社は潰れる。妻に原因があると特に危険

妻がストレスの原因になっているという経営者は早めに対応したほうが良いでしょう。

脳にダメージが蓄積しています。

それによって間違った経営判断をして会社を潰してしまう可能性があります。

そこまでいかなくとも決断力や集中力が低下することになります。

※私の顧客は男性が多いので「妻」としますが、あなたが女性なら「夫」と読み替えてください。配偶者がストレッサーとなっている状態は男女ともにビジネスに悪影響です。

妻がストレスの原因という経営者は多い

経営者と二人だけで話す機会が多いため、家庭内のことを相談されることもあります。

そこでよく出るのが妻とのことです。

妻が些細なことで怒ったり、不機嫌になったりする…
顔を合わせれば文句と愚痴しか出てこない…

挙げ出したらキリがないのですが、とにかくストレスになっているということです。

こういった状態が継続すると、朝目覚めた瞬間から「あ~今日も妻のうるさい小言を聞かなければならないのか…」と嫌な気分になります。

家の中で妻に会うだけのことですが、それまでの時間さえストレスに感じるのです。

もしあなたがこのような状況に陥っているならかなり危険です。会社を潰すことになるかもしれません。

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ストレスを予測しただけでワーキングメモリーが鈍る

朝から「今日もストレスの溜まることが起こる」と認識すると、何も起こらなかったとしても、その日のパフォーマンスが落ちます。

なぜなら人間は嫌な予測をしただけでも認知のリソースを消費するからです。

これに関してペンシルバニア州立大学のヒョン・ジンシル博士らの実験があります。

この実験では25歳から65歳までの男女240人に、毎朝、「今日はどのくらいストレスを感じると予想していますか?」という質問にスマホで回答してもらいました。

また日中に5回、ランダムな時間でワーキングメモリーを測定するためのゲームのようなことをさせました。

その結果どうなったかというと、朝の段階で「ストレスを感じそうだ」と思った日はワーキングメモリーが鈍くなることが分かったのです。

実際にストレスを感じる出来事が起こったかどうかは関係ありませんでした。それを予測しただけで悪影響が出たのです。

ちなみにワーキングメモリーが鈍ると仕事の効率が落ちるだけではなく、注意力、集中力、判断力なども落ちることが分かっています。

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妻が口うるさいのもストレスが原因

妻がなぜ口うるさいのかといえば、妻にもストレスが溜まっているからです。

あなたに対して自分のことを理解していない、理解しようともしないと不満を持っているのです。

あなたからは妻が自分勝手に見えるかもしれませんが、妻からはあなたが自分勝手に見えているのです。

なので、話を聞く時間を持つとか、感謝を言葉で伝える習慣を持つことで少しずつ改善していくしかありません。

あなた自身に問題行動があるなら改善の必要もあります。

夫婦で映画を見て語り合うのはカップルセラピーと同じくらいの効果があるのでおすすめです。

元々の性格が鬱陶しい場合にはかなり厄介

しかし、鬱陶しい原因がストレスではなく、妻の元々の性格の場合はかなり厄介です。

このタイプは何をしていても真っ先に悪い部分に目がいってしまうのです。

夫に対してだけではなく、友達に対しても同様です。果ては会ったこともない芸能人にまでイチャモンをつけ出します。

こういった性格の持ち主は普通のことを話すときでも、発声方法や表情が他人を不快にさせます。話すだけで相手にウザさを感じさせてしまうのです。

自分を客観視する能力が著しく低いともいえるので自ら改善しようとすることはありません。

このタイプは話を聞いたところで逆効果です。なぜなら愚痴を聞いてもらうことで快感を覚えるのでどんどんエスカレートするからです。

臨床心理士などの元で認知行動療法でもしない限りはこういう性格を直すのは難しいでしょう。

そもそも本人が変わる気になりにくいのでそれも期待できませんが…

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妻の気配を感じただけでイライラする

妻がストレスの原因になっている場合、朝起きたときに嫌な気分になるだけではありません。

妻の気配を感じるだけでもストレスになるのです。

歩く音やドアの開閉音を聞いただけでも、脳が不快感を持ってしまいます。妻の持ち物が目に入っただけでそうなることもあります。

なぜなら条件づけされているからです。

子供にネズミを見せながら不快な大きな音を聞かせるということを繰り返すと、やがてネズミを見ただけでも泣き出すようになります。これが条件づけです。

妻の存在を認識するものが視界に入るだけで不快になるのもこれと同じ仕組みです。

つまりあなたは常にストレスに晒され続けている状態ということです。脳をどんどん傷つけているのです。

この状態を継続すると仕事上の判断やパフォーマンスに悪影響が出続けます。経営者が間違った判断を繰り返せば、やがて会社が潰れることにもなりかねません。

とりあえずは、妻に対するストレスを予想したときに、「仕事では良いことが起こる」と予想を変更することから始めてみてはどうでしょうか。

ちなみに男女問わず、配偶者とのイライラした感情の共有は寿命を縮めることも分かっているので要注意です。

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参考文献:Hyun, J., Sliwinski, M. J., & Smyth, J. M. (2019). Waking Up on the Wrong Side of the Bed: The Effects of Stress Anticipation on Working Memory in Daily Life.